写メ日記の更新回数と利用数は比例しない
わたくし、写メ日記の更新は『ご自由に』派です。
強制は絶対しないし、煽ることもしない。プロフィールページは見栄えの関係があるので、1度だけ写真付きで書いてくれたらそれでいい。こんな感じです。
もちろん本心は写メ日記を書いて欲しい。
写メ日記をチェックして、もっと書いてくれるように褒めるし、写メ日記の回数を強制させたり、ポイントにする店舗の気持ちも分からなくはありません。
またTwitterを見ていると、発信力がいかに大切か分かります。ツイートが多い人ほどフォロワーが多くなる傾向も事実。
風俗嬢さんはお店が管理しているとはいえ、サラリーマンではありません。あくまでも個人事業主です。経営者と同じで、たとえ出勤時間外の更新で
タダ働きになったとしても!
将来の利益になります。さらにいえば、写メ日記は新規客の指名材料だけはありません。リピートを作る心理学的な効果もあります。
写メ日記で「本日のお礼」を書く女の子がいて、あれって他人から見たらつまんないんだけど、利用してくれた客に認知的不協和の解消をさせる役割にはなってる。
— 福崎小太郎 (@kotarofukuzaki) 2017年9月1日
「今日の風俗は良かったのか?」→「本日のお礼を見る」→「やっぱり遊んで正解だったんだ!」
お礼日記は認知的不協和の解消になります。またお礼日記であれば、書きやいすいと思います。可能であれば個別に書ければいいですね。こんな感じで、わたくし自身、写メ日記を軽視しているわけではありません。
ところがです。
写メ日記の更新回数が実際にどのような効果を生むのか考えたことはあるでしょうか。
需要がある、更新回数でアクセスだって増える、店舗の認知度も上がる。しかしせっせと更新するのは風俗嬢さんです。風俗嬢さんの稼ぎに直接繋がらないとモチベーションを維持できません。
そこで今回は、写メ日記の更新回数と利用客の変化について書きます。
更新回数と指名数の変化
写メ日記の更新回数と指名数を調べました。ポイントは2つ。
指名が多いキャスト、少ないキャストがいます。全部を一緒にまとめて統計にすると、1人1人の実態が見えません。そこで個人差をなくすように、『同じキャスト』で調査したこと。
もう1つは、調査期間中にお礼日記を書かないこと。お礼日記は接客人数によって更新回数が変わるからです。
■サンプル数 51人
■パターン① 週1更新
■パターン② 週2~3更新
■パターン③ 毎日1回以上更新
あるキャストさんが4月は週1更新、5月は週2~3更新、6月は毎日1回以上更新といった形です。
調査店舗は自分のお客さん含め4店舗、合計51人に協力してもらいました。ちなみに『本指名』は除外して計算しています。本指名は写メ日記以外の影響が大きいからです。
では写メ日記の更新回数が指名数とどう変化するのか・・
回数多くても変わらない!
毎日1回以上の更新月より、週2~3更新月が51人中36人指名が増えました。調査結果でいうと以下の更新回数がベストだと言えます。
1位 週2~3更新
2位 毎日1回以上更新
3位 週1更新
更新回数と来客は比例せず、稼ぎも比例しない。Twitterではツイートが多ければフォロワーが伸びますが、逆の結果になってしまった。
もちろん時期によって集客にバラつきがあります。サンプル数も決して多くはないでしょう。具体的な因果関係だって証明できません。
以上を踏まえ、あえて憶測で語ります。
無料と有料の違いです。Twitterはいくらフォローしようが無料です。写メ日記も見る分には無料です。ところが、風俗店を利用する場合は有料です。ここで顧客と風俗嬢さんに温度差が出ます。
顧客は営業されることを嫌います。営業臭が出ると避けてしまいます。もしかしたら・・
更新回数の必死感が顧客に伝わると利用を下げる
かもしれないと思いました。求人広告でもよく見られるケースで、必死感を出してアピールすると振り向いてもらえません。人は天邪鬼だからです
この程度の憶測しか語ることが出来ない実験で、結果が正しいと認識してもらいたいわけでもありません。
しかしながら写メ日記を書くことによって、実際に利用してもらうことが真の目的。せっかく頑張るのであれば、本質は何なのか知っておいた方が得ですよね。
更新を煽る経営者
人はなんだかんだ合理的に行動しています。
写メ日記の需要は間違いないので、経営者であれば誰だって店を良くするために、写メ日記の更新回数や内容を良くしたいと考えて行動するでしょう。
そしてその思いが強すぎるために、需要ばかりを考えてしまう。写メ日記は効果があると信じ込んでしまう。
人は何を信じるかによって、行動がまるで違います。さらには1度信じたことを変えることは難しくあります。
たとえば今回の実験のように、写メ日記の更新回数と指名数は比例しない、みたいに、具体的な証明を出されても考え方を変えることは困難です。良い悪いの話ではございません。
大事なことは何を信じるか
ですね。ご自身の考えがベストであり、人の言うことなんて聞かなくてもいい。ただし『市場』だけはちゃんと見て判断しましょう。
わたくしも市場原理しか信用しておりません。求人サイトを作る時だって、自分を信用せずに女子に感想を求めながら作ります。店舗設計だって、自分の好みはどうあれ市場が受け入れたらそれでいい。
写メ日記が苦手なキャストさんは大変だと思いますが、経営者や店長の更新回数の考え方を変えることは難しいと思います。
写メ日記を好きになれればいいんですけどね。難しかったら移籍も考えてみましょう。写メ日記がストレスになっては、風俗で働く意味もなくなります。
男は直感的に損得を理解できない
男は勘違いが激しい生き物です。
商売にしても、ファッションや恋愛にしても、自分にとって都合の良い面ばかりを考える。または信じています。
『自分にとってカッコいいものと、世間がカッコいいものは違う』といった名言は、男の自信過剰とファッションセンスの無さを指しています。
また男はよくパチンコで儲かったと自慢しますが、同じ時間をバイトしたら稼げたであろう金額と比べることはありません。
写メ日記も同じです。1日10回の更新を強制したところで、1回1回の内容が薄くなるだけ。それより充実した内容を週1回でも定期的に更新した方が顧客は喜んでくれる。男は回数の多さが割りに合わないことを
直感的に理解できないのです。
こういった男の無能さは、自分も例外ではありません。その点、女性って損得を直感的に理解できます。
写メ日記の本質を分かっているのも女性が多いし、ギャンブルをする女性が少ないのだってそう。損切りだってできる。たとえ元彼氏であろうと、元旦那であろうと、自分の中で終わった男に対する異常なまでの冷たさ。
男が元彼女や元妻になんともいえぬ哀愁を感じるのに対して、女はこれから将来この男と一緒にいてもメリットが無いと心の中で決めると、どれだけ素敵な思い出があろうと、とたんに他人になるのです。
という感じで、写メ日記の本質を書きました。
このブログは何が正しいかの議論をしているわけではありません。倫理観を語っているわけでもありません。わたくし自身の考え方を正当化しようとしているわけでもありません。ただありのままに現実の世界を観察しているだけです。
そして風俗市場がどうなっているのか理解し、さまざまな目的に最適戦略を考えているだけ。それは価値中立であって、誰がいいとか悪いとか、世の中はこうあるべきだとか、そういうことは関係ありません。
お金は誰もが欲しいわけですが、市場原理を理解して働かないと、事態がさらに悪化するケースだってある。そして何が正しいのかは市場だけが知っている。それだけです。
本日の格言
君に金がない理由を教えてやろうか。それは君が金だけをひたすら愛さないからさ。金というものはね、何もかも愛するような浮気者には身を任せないものだ。- Finley Peter Dunne -