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風俗店が値下げ競争に陥る原理

吉野家
牛丼業界で1杯280円といった価格競争が話題になりました。よく考えると、これって凄い出来事だと思います。

ラーメンは1杯1000円くらいするし、喫茶店だとコーヒー1杯500円なのに、牛丼1杯280円ってやっぱり異常。それも大手牛丼屋が揃って値下げを行っている。

利益を削ってまで、どうして値下げ競争が行われるのか。答えは、市場を独り占めにしたいから。独占するために顧客を奪い合うのです。こういった状況を


囚人のジレンマ


と呼びます。囚人のジレンマこそ、風俗店が価格競争に陥る原因。牛丼戦争と同じように、価格で勝負せざるをえない状況を作っている。

風俗店の顧客は大きく2通りあります。

①1円でも安く済ませたい顧客
②安いと不安を覚える顧客

どちらもニーズがあり、どっちが悪いわけではありません。どちらの顧客を選ぶかは、経営者の好みです。

ただし風俗店の値下げ競争を進める原因は、1円でも安く済ませたい客層。こちらのターゲットを獲得するために、格安店はさらに格安にする。そして他店もつられて値下げする。





囚人のジレンマ

薄利多売
大手が完全な独占状態を作らない限り、風俗でも囚人のジレンマは続きます。先の将来でも続きます。

①他店より安くする
②安いから客が入る
③安い分だけ損失になるが、顧客が入るから赤字にならない。

スタンダードデリヘルは、女子もサービス内容も大きな違いはありません。こういった状況で多くの顧客を取り込むなら、薄利多売で料金を下げると、理屈の上では集客可能です。

ところが価格戦略の繁栄は長くは続きません。奪われた顧客を取り戻そうと、他店も同じような格安戦略に出るからです。

①他店が安くしたから、うちも安く
②安くしたから顧客が戻る
③顧客は戻ったが、安くした分だけ・・・

ブログで全てを解説できるほど現実は単純ではありませんが、簡単に説明すればこの繰り返しになります。顧客が少なくなればなるほど、値下げが進む。不景気になるとさらに安くなる。

結果、安くした分だけ損失になり、利益が減る。

風俗業界はすでに薄利多売の状況に陥っています。利益率の悪化が進んでいる。儲けたいとデリヘル開業したのに、儲けがじぇんじぇん出ないから廃業に追い込まれる店は多いのです。





集客しても儲けが出ない

大きい
鉄道や電力会社のような独占企業。googleのように圧倒的なシェアを占める企業は、価格競争をする必要がありません。

しかし風俗店は違う。デリヘルなんて掃いて捨てるほどある。大手は存在しても、圧倒的な独占力を持っている店はありません。

ではこの状況に陥らないためにはどうすればいいのか。答えは簡単ではありますが、難しくもあります。

①キャストの数と質
②サービスの質
③市場を作り出す

上記のうち、1つでも秀でていれば、価格競争から免れます。いや、実際には『値下げしにくくなる』でしょうか。本当に不景気になれば、『うちは何があっても絶対値下げしない!』と言い張っていた経営者でも・・


値下げしたくなる心理に陥る


からです。本当に厳しい状況になると、大手であろうが集客できません。たとえ期間限定だとしても、値下げを決行する店は多いはず。

本当の意味で値下げしないで済むには、市場を作り出すだけではダメ。市場を作り、かつ、独占しかありません。

市場を作り出す・・・っていうと大袈裟になりますが、いわゆる隙間を狙う戦略ですね。戦術はライバルに勝つこと。戦略は戦わずに勝つこと。

デリヘル経営でチャンスがあるとしたら、圧倒的な大手が存在しないところですね。ある地域では強いけれど、たとえば関西では強くても、全国レベルはほとんど存在しない。全国の一般人に知られている風俗店はない。

自信に満ち溢れたどこかの若者が、ゼロから作り出し、全国展開することを期待しています。





本日の格言
圧倒的な力を持っている風俗店は存在しない。





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福崎小太郎

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