数字から見る女性の本音と風俗求人の作り方(感情至上主義)

わたくしの仕事は集客と求人が専門です。かれこれ15年以上もウェブの世界で活動してきました。
そこにはどういった客層や女性が存在して、どういう心理で、何に興味が湧くのか・・このようなことが頭に入っています。
サイトやブログ、広告で情報を発信し、人々の反応を見てきました。その経験から、こうしたらこうなる、みたいに直感的に予測できるようになりました。
わたくしに『生まれ持った才能』などといったミステリアスな能力は備わっておりません。作業の積み重ねで分かるようになっただけ。
広告パターンをあれこれ試したり、サイトの反応を正確に把握するために、解析を専門業者に『数値』を出してもらったりもしました。写メ日記の更新回数実験では、約50人に協力してもらいました。
無駄な作業も多くありましたが、今となっては人を稼がるためにしばしば役立っています。
このように他のビジネスは、世界中の優秀な研究者が必死に研究しているし、マッキンゼーのコンサルタントみたいに世界中の企業が必死に考え、
少しでも儲かるように試行錯誤しています。
しかしこれが『風俗』となると・・。いい大人がバカ真面目に女子のスカートの中の小宇宙を研究したり、数字を弾き出したり、泥にまみれながら理論とか戦略を考える人物なんていなかったのでしょう。
もちろん研究を美化するつもりはございません。
分析なんてものは部屋に閉じこもって1人で出来ますが、風俗店で利益を生むには、他人をまとめたり、行動力がよっぽど大事ですからね。
男性が求人を作る間違い例

規模が大きくなっても、求人だけは経営者が管理している風俗店があります。
江戸時代の商家でも『利は元に在り』といって、販売は番頭さんに任せても、『仕入れ』は店主の仕事と家訓に定めるくらいです。
経営者自ら求人を管理することが良いか悪いは別にして、風俗店にとっての仕入れは『求人』。これこそが風俗店の本当の資産です。
ところが男目線で求人を作ってしまうと、先入観からかどうしても間違い、いえ、間違いとまではいえませんが、良かれと思って作った物が逆に問い合わせ率を下げたりします。
よくある例でいえば、明るく楽しい職場を指す『アットホーム』というキーワードでしょうか。使われる方は多いと思いますし、自分もよく使用していました。ところがある時、1人の女子が・・
『アットホームって書いてあると、アットホームにしなきゃいけないんじゃないかと思う・・』
こういった意見が出たのです。
そんなことを気にする女子は少数派だろ・・と思いつつも、半信半疑でテストしました。結果はどうだったか。
『アットホーム』推しをせず、記載しない形が問い合わせ効果が出ました。これは東京だけの話ではありません。名古屋でも似たような数字になったのです。
■『アットホーム』使用 ⇒ 『アットホーム』不使用
(問い合わせ約10%増)
そもそもアットホームって他に売りが無いために、無駄に詰め込んでいました。自分の反省です。
他にももあります。未経験者向けの広告やサイトの場合、『面接』という言葉より、『お店見学』という言葉を使用したら効果が出たりしました。
■『面接』 ⇒ 『お店見学』
(問い合わせ約15%増)
上記のケースは一例に過ぎません。流行りに乗って、デザインはスライダー(横に自動でスクロールするスライドギャラリー)を使うと良いのか悪いのか、なんて場合もそうですね。
自分自身も酷い思い込みから、愚かな失敗がいくつもあります。そして風俗業界にどっぷり浸かっていると、世間の感覚が分からなくなる時があります。
店側が伝えたいこと、女子が求めるものがすれ違い、知らず知らずにチャンスを逃してしまっているかもしれない。
良かれと思って作っていたのに、自分自身で費用対効果を悪くしているのかもしれない。数字はそれらを改善する役割になっています。
女の感情至上主義

女子は経験を積み、風俗業界のことが分かるようになると、知恵が付いてきます。
そしてより良い条件で働きたいと思うようになります。
しかし頭の中で考えていることと、実際の行動にはギャップもあります。これはどういうことでしょうか。
求人で例えてみます。経験者は、単価が高く、稼げそうな店舗に移籍したいと思っているとします。そして求人広告を眺める。
給料が良く稼げる店舗だったとしても、メリットを箇条書きにしただけの広告は女子には全く通用しません。高い給与で、環境が良くて・・と熱い文章を綴っても読んでもくれない。
逆に給料はそこそこの店舗であっても、広告デザインが秀逸であれば、女子から選ばれてしまう。やっぱり『可愛い』とか『好み』で選んでしまう。理屈よりも感情で動いてしまう。
『店が損をする物なら、女は何だって買うだろう』
マーケティングの格言を踏まえたら、どうして女子達があれ程『セール』に熱狂するか分かります。
自分が本当に欲しかったモノかどうかなんて理屈は関係ない。『自分が得した!』という感情が最優先。男が考えるほど女の世界は真っ当にはできていない。
こちらで分かることは、店が損をする表現で釣ることが大事、というわけです。
求人のテクニックというのは魔法ではありません。狙った女子を確実に入店させることもできません。そして女の気まぐれで『ふわふわ』とした感情に悩まされることも多々あるでしょう。
しかし優れた求人は、価値を金銭に換算すると数千万円の価値になるかもしれないのがデリヘルです。求人という本当の資産、大事にしましょうね。
本日の格言
本質に忠実になろうとすれば、自分に不利なことや考え方が違ったとしても、理論的に認めないといけないこともある。