デリヘルFC(フランチャイズ)を頼っちゃいけない理由
世の中にはいろんな怪しい情報があります。『起業系』『投資系』このような金儲け全般ですね。
風俗フランチャイズ制度もその1つでしょうか。起業のハードルを下げ、起業のサポートを謳ったフランチャイズからどれだけ鴨られるのか。いつもくだらないことばかり書いていますが、本日はやや真面目な内容を。
そしてこの記事を書いたら検索結果にヒットされ、フランチャイズ会社さんにとって『目の上のたんこぶ』になること間違いなしですが、これから起業される方に一肌脱ぎます。
何の目的で風俗店を経営されるのでしょうか?
これはもう金儲けしかありませんよね。ではフランチャイズ制度を頼ってお金持ちになれるのかどうか、です。
全てのフランチャイズが悪だとは言いません。少ないながら、中には良心的な会社もあるでしょう。しかしご自身が金持ちになるにはフランチャイズという仕組みを利用すること自体に欠陥がある。どうしてか。
加盟料を払い続けないといけない
からです。こちらのシステムが貴方を金持ちにさせません。例えば『ちゃんこ』というフランチャイズは加盟料が月額16万円だそうです。オフィシャルサイトは提供してくれますが、サポートはありません。
このように貴方が胴元になってフランチャイズを展開する側に回ると金持ちになります。他人を使って搾取する側だからです。
しかしせっかく独立しても、ご自身が搾取される側ではサラリーマンと変わりません。
独立するには『同年代のサラリーマンの3倍稼がないといけない』と言われています。サラリーマンは福利厚生がありますが、個人事業主は福利厚生を自分で負担しないといけないからです。
フランチャイズで3倍の年収が稼げるでしょうか。いいえ、無理です。もちろんフランチャイズ会社からは自分次第だと言われるでしょう。ところがいくら頑張っても搾取されるシステムであれば、どうやっても無理ですよね。
独立すれば上司の機嫌を取る必要もなく自分1人で気楽に運営できるでしょうが、金持ちにもなれない、安定もしないのであれば、サラリーマンの方がまだマシ。
貴方が金持ちになりたいのであれば、貴方が仕組みを作る側に回らないといけません。貴方がフランチャイズに加盟するのではなく、貴方がフランチャイズの仕組みを作る側にならないといけないのです。
何故デリヘルFCがダメなのか?
法改正によりマンションヘルスが終焉を迎えると、デリヘルがブームになりました。
事務所と車一台で手軽に始められる、初期費用が安い、利益率は高いなど、デリヘル経営のビジネスモデルは確かに儲かる要素があります。
このシステムに魅せられてデリヘル経営が流行ると、そこに誕生したのが情報弱者を鴨にする風俗フランチャイズ。
経営ノウハウからホームページ制作まで、100万円でうちがサポートします。加えて店舗費用と広告費合せて300万円以内で開業可能ですよ!
こういった『低資金』と『安心』を謳い文句にデリヘル経営をススメるのです。
世の中には色んなフランチャイズがあります。分かりやすいのはコンビニでしょうか。フランチャイズの仕組みを考えた場合、博打と同じで
胴元が必ず儲かる仕組み
になっています。胴元とは本部ですね。だって本部が儲からないと、フランチャイズ店をサポートすることは無理です。いえ、しっかりサポートして貰えるだけでも良心的です。セブンイレブンは利益の半分を本部に納めてサポートして貰う形です。
では悪徳フランチャイズに引っかかるとどうなるでしょうか。
最初に簡単なサポートを行うだけで、売上げが悪くても自己責任。サポートしてくれず搾取されるだけ。廃業するまで屋号もサイトも本部が握っている。店を存続させるには、FC本部を儲けさせるタメにせっせと働くしかない。
地獄絵図
です。これは一般企業でも同じ。楽天で商品を購入されたことはあるでしょうか?
楽天モールに入るネットショップは、自力で商品を売れないので、毎月高い場所代払っています。1店舗に付き最低でも20万円以上です。
ただし楽天に出すと赤字にはなりません。それだけの価値があります。セブンイレブンもそうです。しかし赤字にはならないければ、儲けることも出来ない飼い殺し状態。他人事ですがちょっとうるっとしましたわ。
知名度を売るということ
風俗フランチャイズ制度は、『既に成功した実績がある』ことを謳い文句にしております。
こちらに問題はありません。嘘でもありません。本当に成功されています。ところが問題は、フランチャイズに加盟するほどのブランドがあるのか、といった部分でしょうか。
仮に風俗業界の中では名が知れていたとしても、世間ではどうでしょう。あくまで顧客は風俗関係者ではなく一般人です。いくら風俗業界で有名でも意味がありません。
集客に繋がらない
からです。コンビニのセブンイレブンのように誰もが知っているブランド、また確かな商品力を持つフランチャイズであれば、加盟する意味も分かります(分らないけど)。
ところがブランドも無ければ、肝心な商品も無い。風俗の場合は商品はキャストですが、貸してくれるわけでもない。
このような条件で、貴方ご自身に何の専門知識も無いのに、300万円程度の資金を用意するだけで『楽しれすぐに儲かる』的な上手い話が存在するでしょうか。
実際は儲かるどころかすってんてんになる制度で、フランチャイズの仕組みをよく考えれば誰だって理解できるのですが、甘い罠に引っかかる人って想像以上に多いんですよね。
風俗経営で成功するには、誰かを踏み台にしないといけません。必ずそうゆう時が来ます。しかし自分が踏み台にされては本末転倒ってわけです。
起業を投資と考える
株取引きが投資のように、起業はある意味投資。また起業はギャンブルと言われるように、投資も一つのギャンブルだと言われています。
ギャンブルは儲かることもあれば、損失を被ることもある。まは高確率で勝てるゲームもある。そして勝てる投資に共通することは、元金以外に別途支払うことの無いゲームに限定されます。あくまでも
支払いは1度切り。
こちらが投資の基本。ところがフランチャイズの場合、最初の元金を払い、しかも毎月本部へ加盟料を支払う義務がある。
支払わないと閉めなきゃいけない。楽天内で運営する通販ショップも同じですね、楽天にシステム費を払わないと運営が許可されない。だから楽天も風俗フランチャイズもサイトは本部が管理している。
毎月支払いに追われる状態を、果たして自分の店と言えるでしょうか?
残念ながら風俗フランチャイズで起業するメリットは、たった一つもありません。もう一度いいます。メリットは全くありません。
同じ300万円で起業するにしても、セブンイレブンで起業する方がマシ。楽天と同じく飼い殺し感はありますが、それでもセブンイレブン本部も多額の資金を出すでしょうし、ネームバリューと安心を買えます。
しかし全国規模で有名なデリヘルグループありますか?加えてフランチャイズ本部が貴方に1円でも投資してくれますか?
・・・と、ここまで。日本軍が竹槍でB29に立ち向かっている悲壮なシーンが皆さまの胸に響いたと思います。
低資金で起業しても竹槍です。どんな奇襲を考えても竹槍なら無理でしょう。せめて拳銃持たないと奇襲もできません。
成功に絶対は無いけれど、最初から負ける戦はしちゃダメ。フランチャイズを利用するのではなく、貴方がフランチャイズの本部になりましょうって話でした。
本日の格言
儲かるのは誰か考えてから判断しよう。