【風俗マーケティング】新しいサービスを経験から語ってみる
物語は気づかぬうちに始まりました。
現役だった頃、鶯谷駅前のK-1ビルにホテヘルを運営していたのですが、そのビルに他店がオープンしてきました。その店舗さんとは業種が被っていたので、『やべぇよ・・』と思いながら偵察目的で利用したことがあります。
時が経ち、その経営者さんがわたくしが書くメルマガの一番目の購読者になってくれました。当時、もしかしたらエレベーターで乗り合わせていたかもしれませんが、今でもお互いの顔は知りません。
経営者さんとはメルマガを発行する度にメールで雑談させて頂いているのですが、やりとりの中で
『今までありそうで無かった新サービス』
について、こたろう流の考えを書いてよ。ということでしたので、具体的な持ちネタは書けませんが(飯の種なんで)、まずは新サービスを作り出す以前の考え方を書こうと思います。
風俗マーケティング
マーケティング=『集客』と思い込んでいる方も多いはず。しかし、集客のための営業手法はセールステクニックであって、マーケティングではありません。
日本の場合、営業マンの募集では人が集まらないので『マーケティングスタッフ』みたいに表現されることがあり、キャバクラ嬢をフロアスタッフというくらいコスいやり方です。
マーケティングをわたくしなりに解釈すれば、マーケティングとはすなわち、市場を知ること。つまり顧客を知ることだと思います。
風俗的にいえば、地域調査からサービス内容の発案、キャッチコピー・広告、そして電話対応までも含みます。顧客を知り、その考え方を知る。そして内容を作り、ニーズを産みだす。
で、問題は『新しいサービス』という部分です。
わたくし、大手はやらないという主義があってのことじゃなく、たまたま中小企業と個人商店のお客さんばかりなので、その方々向けに書くと。
世の中に需要があることに価値があるのであって、難しいことに価値があるわけじゃありません。
新しいサービスを作り出す。オリジナルのサービスを産む。素晴らしい事ですが、仮に成功したとしても相当な時間が掛かります。それはそれは胸が痛くなるような壮絶さです。
それより既に存在するものを違う表現で売った方が早い。
車だって『ハイブリット』が誕生してもう20年近く経ち、ようやく浸透してきましたが、費用対効果を考えるとまだまだガソリン車買う客層が多いでしょ?
まぁそれだけ新サービスって大変だし、人って考えることが嫌いだから、自分自身を追い込めるダルビッシュみたいな人が新規女子との出会いに注ぐエネルギーを仕事に向けてみたらなんとか作れる・・・レベルでしょうか。
顧客を知るということ
ただ世の中には考える人がいて、ちょっと前に美容室で週刊SPA読んでたら、関西で生まれた『うっかり素股』について記事にしてました。
実際の内容だったり、サービスを受けた感想はともかく、男ってこういう表現に興奮してお金を使う良い例です。
また、売上げをあげる手段は新しいメニューを作り出すだけではありません。
一例を挙げると、昔すかいらーくで働いていた同級生から聞いた話ですが、全国全く同じメニュー、つまり商品が同じなのに、店長が替わると売り上げが倍増するということが普通にあるそうです。
こうした凄腕店長は立て直しが必要な店舗に送り込まれると、すぐさまスタッフの体制を作り直し、数ヶ月のうちに売上げをあげます。
風俗の場合、デリヘルという同じサービスの中でも良い店・悪い店の格差があるように、店長の腕、女の子の接客次第で
売上げが左右されます。
新サービスどうこうより、まずはここからです。どんな業種だって先行者はいるわけですから、サービス内容はその後からでも間に合います。また地方のド田舎になると、エッジが効いた店を作っても需要が足りませんしね。
余談だけど、お客さんから聞いた話です。
北陸新幹線が開業され観光客を呼び込んで売上げをあげましょうと夢物語をかたるコンサルもいるそうですが、全く顧客を知らないんだと思う。
男1人で行きたくなる地域だったり、男同士で行ける地域ならまだしも、金沢に男同士で行く観光客はどれくらいいますか?観光客の層はダントツで高年齢の夫婦でしょう。
そういった層が、旅先で奥さんに適当な嘘ついて風俗利用しますか?しませんよね?だから期待しない方がいいと伝えました。
ということで、中小の風俗店様につきましては新しい発想より『需要』が最優先です。新しい発想は基盤ができ、赤字が2年くらい続いても持ちこたえる体力をつけてからですね。
本日のつぶやき
じつはわたくし、風俗でやり残したことが1つあります。その内容は新感覚で面白い内容です。そして、作れる自信がある。ただ、やり遂げるには資金も精神力も必要。いつか実現できればいいな。
女子オナニーの世界で電マがトップを走り続けてきた要因は、バイブだと見つかったときに言い訳できないが、電マなら見つかっても恥ずかしくないというイメージを持たせることが出来たので一気に普及したと思われる。イメージを作るって大事よね。
— 福崎小太郎 (@kotarofukuzaki) 2017年8月3日