手コキ風俗店は低利益だからこそ価値があるビジネスモデル

手コキ店はどうやって儲けを出しているのか。
薄利と分かっていながら、なぜ『手コキ』や『オナクラ』は存在するのか。出店する価値はどこにあるのだろうか。
手コキ店は顧客単価の低さだけではありません。デリヘルに比べると、顧客ニーズだって少ない。たとえ薄利だとしても、ニーズがあれば多売で儲けられますが、そもそもの利用客が限定的。
新規客の回転が見込める地域でしか運営すらできません。
差別化は大事とはいえ、商売の目的はお金を多く稼ぐこと。稼げない分野に挑戦しても意味がない。そうです。多くの人には価値が見えにくい業種であるがゆえに、手コキ経営の価値がある。
低利益だからこそ守られる
わけですね。潰れる店には潰れるだけの構造があります。決して薄利だから潰れやすいわけではありません。低利益だけど潰れにくい。薄利経営は運営が厳しいと認識される中、生き残れてしまう。
事例をあげてみます。
福岡の中州に『2980円』という手コキ店があります。初期投資も家賃も光熱費も高い店舗型経営です。

■店名 2980円
■業種 手コキ
■URL https://www.fukuoka2980.com/
店名通り、30分2980円。薄利経営ですね。
実質的サービス時間は15分とはいえ、このように『格安表現』されてしまうと、誰もココと勝負しようとは思わない。
手コキ風俗店を起業する敷居は低いはずなのに、敷居を高く感じさせる。同じ土俵で戦っても無駄だと感じてしまう。
このレベルになると、広告だって必要なくなる。ヘブンに頼らなくても、オフィシャルサイトさえあればいい。低利益だからこそ守られている典型だと思います。
格安店の合理的経営

合理的な経営は、見方によって変わります。
誰しも利益率が高い分野を経営したいと思っています。そして付加価値を付けたりして、高値を設定したいと思っている。
そもそもデリヘルは、顧客単価が高い職種でした。
1人60分で1万円弱の利益があった。利益率が高いと真似をしたくなる。だから参入してくる人が増えた。そして競争が激しくなった。
ところが2980円のように、運営可能な最低限の利益しか叩き出せなくとも、実質的な独占を作れると合理的な経営になってしまう。
手コキ客は限定的だとしても、1円でも安く済ませたい客層を独占できれば、儲けが出てくるもの必然。
他店にとっては非合理なビジネスモデルだとしても、自社にとっては合理的
になるのです。
デリヘルでは『サンキュー』ですね。運営自体は他店と変わらないのに、戦わずして勝てる。勝負を挑みたい気持ちにすらさせない。だから守られる。
池袋にも『ニュークリスタル』という手コキ店があります。元々はヘルス店として営業しておりましたが、上手くいかなかったのでしょう。そこで業種変更。手コキに専念してから、星3つ付くレベルに甦りました。
手コキ経営のデメリット

手コキ店は、頑張ってようやく少し儲けが出せる感覚です。
間違ってもオプション豊富にしないこと。少しでも利益を増やしたい、という気持ちは分かりますが、足し算が増えるほど顧客を遠ざける根源になる。
利益を出したいと思うなら、手コキ店を使って新たに展開できないか?など、最初から次を考えて長期的に見ないといけません。
単独で儲かったとすれば、経営者の器量や素晴らしい努力もあるでしょう。しかしビジネスモデル的に説明すると、どうしても結果論になってしまう。
いくら独占できそうな地域があったとしても・・です。独占は大事とはいえ、強い独占状態になると飽きられるのも早い。
また素人起業に向いているとは言えません。
高単価であれば、2・3年で一発逆転を狙えたりもしますが、格安店は薄利であるがゆえ、運営していくために
必要な顧客数が多くなってしまう。
デリヘルは1日最低5名で運営できたとしても、手コキやオナクラは倍の集客が必要。利益率が低いのに、最初から大きめの広告に頼るしかなくなる。
さらには、自社のブランドを高めたい。ブランドに価値を付けて展開していきたい店舗さんにも向きません。
せっかく作り上げたイメージを安く見られてしまう。経営するにしても、自社とは切り離した(ように見える)運営にしないといけない。
このように、手コキ店のデメリットは多くあります。格安店の客層は良いとはいえませんし、ソフトサービスだからっといって、キャストが辞めにくい業種でもありません。
もちろんメリットもあります。
生理休暇なんて関係ない。手コキ店でもそこそこ稼げる店を作れると、生理期間中のキャストさんが掛け持ちとして働いてくれる。
手コキ客は、普通のデリ嬢にはない素人さを好むとはいえ、出勤確保は必要。たとえ稼げないキャストが出て来ても仕方ありません、数こそパワーです。
薄利店は精神的に難しい

多角化経営の失敗例は数多くあります。また不景気時は『選択と集中』が特に必要な部分です。
しかしマーケティング的に真に強い経営とは、様々な分野でトップに立つことでもあります。
風俗でいうと、細分化された業種を指します。『デリヘル』『イメクラ』『ソープ』ですね。風俗以外でも構いません。あくまでも1つの分野に頼らない、という考え方。皆様もお分かりだと思います。
しかし薄利だとキツイですよね。何がキツイかといえば、お金より精神的部分。
ヘルスを最初に経営された御方は、手コキ店の薄利にヤル気が続きません。いえ、続かなくて普通。仕方ありません。
だって儲からない分野に情熱を燃やし続けるって、かっぱえびせんが海老に戻るくらい難しいわけですよ。ヘルスで成功して美酒を味わっているのに、
今度は薄利でも頑張らないといけないのかよ・・
って感じでしょうか。逆に頑張れる方が変人。良い意味で、ですよ。基盤店の仕事だってあるのに、あれもこれも同時に力を注げるって超人でしかない。
最初に格安店を始めたのであれば、違ったかもしれませんけどね。
俺にはコレしかない、という感じで運営するでしょうから、同じ人が経営したとしても、最初か次かで違った結果になったかもしれません。
というわけで、手コキ店をおススメしているわけではございません。色んな業種でトップに立つことは理想ですが、あくまで理想。
世間が魔法使いみたいな経営者ばかり称賛するのが良くないわー。1つ成功させるだけでも大変だっていうのに!あれもこれも上手くできれば苦労しないしっ!
本日の格言
低利益だからこそ守られる。