経営コンサル失敗例を正直にぶっちゃげます!

わたくしは経営コンサルタントとして顧客にアドバイスを行う立場でありながら、時に失敗することもあります。
たまには凡ミスがあるし、計算を読み違えることもある。ただし失敗してもすぐに修正し、再度軌道に乗せられる点がプロと素人の差。
もちろん知恵と経験を働かしても難しい場合もあります。今では成功確率の低い内容は最初に分かるようになったので、コンサルしても無理な依頼は事前に正直すぎるくらいストレートにお伝えしております。
『お金と労力を使っても、上手くいく可能性はほぼゼロでしょう』と。
さらに申し上げれば、最初の時点では上手くいくと予想したものの、失敗してしまった事例が2件あります。
1つ目のコンサル失敗は『開業がゴールになった件』です。
依頼者は最初の時点で十分な熱意がありました。しかし店を持った達成感から、燃え尽き症候群に陥ったケース。
開業してからがスタートなのに、ヤル気が全く湧かない。わたくしも『初めてのコンサル失敗事例になる・・』と焦って、試行錯誤しましたが、最後までヤル気を戻すことは無理でした。
顧客のモチベーションを上げることもコンサルの仕事であり、自分の器量の無さに猛省したわけですが、この件があってから事前に燃え尽き症候群の事例を説明しております。
わたくしは精神論が嫌いですし、自分で出来ない部分は人に頼って成功を早めた方が良いと思う派ですが、やっぱり最後は経営者の熱量が成功を左右します。
自分の店だからヤル気があるのは当たり前、だと感じるかもしれませんが、現実に成功するには他店を上回る気力を必要としますので、ヤル気が続く人って皆様が考えるほどそう多くありません。
ここで申し上げるヤル気とは、『効果が出る可能性があることは、全て実行する行為』になります。個人の向き不向きなどどうでもいい、とにかくやる。
実行力が皆無だと致命的
です。巷の風俗コンサルタントは、『売上げなんて簡単ですよ、私がフォローしますから任せて下さい!』と仕事欲しさに言う人もいますが、最初に一番最悪な状況を考えない人は、大抵失敗します。
自分の場合はどれだけ大変かを正直に話します。資金が少ないのであれば、金銭面を補う方法を説明し、実行可能か確認する、といった感じでしょうか。
思っていた風俗経営とは違った・・

風俗店の成功は経験者だろうが未経験者だろうが大して変わらない、というのが持論です。
経験者の依頼の多くは『自分が思っていることが正しい』という確証バイアスが強いため、その証拠ばかりを探し、間違っているという証拠は目に入りにくい。
前の店ではスムーズに集客出来ていたのに、いざ自分で店を開くととんとダメ、みたいなケースって多いです。店長クラスの器量があっても失敗する事例を見てきました。前の店からキャストを引き連れてきたのにも関わらず、です。
世の中にはいろいろな人がいて、誰もがみんなやりたい仕事に就けるわけじゃありません。また成功するわけでもない。
いくら歌手になりたくたって肝心の歌声が?なら、いくら努力したって望みは薄いし、鳶職に就きたくても高所恐怖症なら仕事することは無理でしょう。
もし希望の仕事に就けても、理想と違う場合もあります。デリヘルだって実際に経営してみると
こんなはずじゃなかった・・
といった点は出てきます。予想以上に集客できない、なんてことは誰もが感じることですし、キャストへを出勤させることがこれほど難しいとは思わない。
しかしスタートしたからには石に噛り付いてでも『これで飯を食っていく!』といった強烈な覚悟が必要であり、目的は稼ぐことであり自分が楽しむために仕事をしているわけじゃない。
俳優も『楽しんで撮影に参加しました』とか口ではセールストークいってるけど、実際には『なんてキッツいんだ、こんなの死ぬわ、こんちくしょう』と撮影中を過ごします。
コンサルを依頼するかどうかは別として、開業するにも、立て直すことにしろ、多くの決断や行動しなきゃいけないので、膨大なエネルギーを消費します。ストレスも溜まるでしょう。
結果を出せる男になるには、効率的な仕事を考える前に、ご自身の脳内のリミッターを振り切らせ、結果を求められるプレッシャーを与えたり、過酷な状態を耐えてる時間が必要だと思います。
ただ残念ながら、多くの方々はストレスが溜まると『日頃の習慣』に頼ります。ストレスが高い状態において新しいことを始めるよりも、今までの習慣をそのまま続けてしまう。
大変だという気持ちは分かりますが、この壁をどうしても乗り越えて頂きたい。壁を乗り越えられず、風俗を純粋に楽しみたいのであれば、経営者ではなくお客さんとしてそこそこ2万円もあればロマンチックな時間が過ごせます。
2つ目のコンサル失敗例

2つ目のコンサル失敗は、じつはまだ失敗しておりません。いえ失敗どころか同じ時期にオープンした新店と比べると、格段に上手くいっています。
もちろん自分の給料がちゃんと出るなんて先の話ですが、オープン2ヵ月で広告費は賄えるわ、家賃だって払えるくらい。
しかし残念ながら、『このままでは1年持たない』とご本人に伝えました。起業前の熱い想いを、甦らせて頂く意味でも・・ですね。
デリヘル経営のセンスがあるとすれば、生まれ持った能力で多少の差が出ることもあるでしょう。ただそれは金勘定の能力だったり、実務能力ではありません。ご自身のルックスでもありません。
自分のために働いてくれる環境を作れるかどうか
です。勘違いしやすい人が多いですが、会社が潰れる原因の一番の理由は『資金面』ではありません。経営者が仕事に関心が薄れることです。
誰も出勤していないのにPC画面をボーっと眺めている人と、毎日空いた時間を使ってして石に噛り付いてでもスカウトする人とでは成果に雲泥の差が出ます。
またキャストが暇疲れしていることを気づけないと、辞めていきます。暇だし稼げないし、このような環境では自分のために働いてくれる人はいませんよね。
最初から集客できるわけじゃないことを前提として、キャストが稼げないのは仕方いとして、それでも暇疲れさせない工夫を施せるかどうかです。
商売は儲かってナンボ!

商売は『儲かってナンボ』。利益を出さない会社は悪です。
デリヘルで儲からないことも悪です。本当にピンで完結する職種であれば、儲からなくても個人が稼げないだけですが、デリヘル経営は自分1人で行えるものでありません。キャストを含め、周りを巻き込むことがデリヘルです。
しかし頭の中では分かっていても、いざ自分のことになると出来きません。
儲かるのであれば、自分が楽しいとか、自分のこだわり、自分の価値観なんてどうでもいい。そこから徹底しましょう。ヱヴァンゲリヲンみたいに
『なんでこんなことしなきゃいけないんだ・・』
みたいな感覚は、成功したい経営者であれば絶対思わないはず。こだわりにしても『利益を出す』ためにこだわるのであって、自分がコレをしたいからする、という感覚では利益が出るはずがありません。
もちろん自分が好きなことで大儲けされた御方もいらっしゃいます。しかしそんな低い確率を考えても仕方ないでしょう。
宝くじのように人は極端に低い確率を過大評価しやすいのですが、それが極めて難しいことからマーケティングが発展したのです。
本当はこちらがモチベーションなんて上げずとも、ナニワ金融道みたいに上からガンガン締め付けられても、その中で自分の夢を発見できる灰原みたいな方もいますしね。
昔、ひとりの少女がスターになることを夢見て、わずか35ドルの現金とボストンバッグを持って、田舎からニューヨークにやってきました。
彼女は毎日ドーナツ屋でアルバイトをしながら、ボロボロのアパートに住み、貯めたお金を全てダンスレッスンに使いました。そして、オーディションを受け続けました。
その後、小さなチャンスをいくつも掴み、彼女はすこしずつ頭角を現します。ニューヨークに来てからたった5年目に出した彼女のシングル『ライク・ア・ヴァージン』は世界的ヒットになります。
彼女の名前はマドンナ。
ポップスの女王です。
本日のつぶやき
絶対成功させるから、頑張っていきましょうよ!