風俗店の差別化

昔の風俗店は、明確な差別化なんて必要としていませんでした。ところが今では差別化しないと高くで売れない時代になっています。
ではなぜ差別化が必要になったのか。
ひとつは、デリヘルが増え過ぎたこと。もうひとつの答えが『ウェブ』になります。
昔は街の小さな商店でも飯が食えたのですが、なぜかというと、そこで売られている商品が他のどこで売っているか、値段はいくらか調べに行かなきゃ分からなかった。
もちろんチラシ広告もありましたが、そもそも商店レベルでは広告も出さないし、わざわざ広告を何枚も並べて比較する方は節約志向の主婦だけ。
ところが今じゃ価格.comやAmazonなど、中身や値段の比較はネットで簡単に比較ができてしまう。
風俗も同じです。広告媒体を眺めれば、どんな価格で、どんなサービスなのか簡単に分かってしまう。
その中で目立ちたいのなら、差別化しかない。そして誰もが差別化して高く売りたいと思っている。競合の中で多くの儲けを出すには差別化しかないのですが、他店との違いをはっきり表現できなければ・・・
価格でしか差別化できなくなる。
普通のデリヘルが、割引きやキャンペーンでなんとかお客を呼び込もうとするあれです。
まぁなんだ、今の時代、他と同じじゃ生き残れませんのよ。価格競争は誰でも出来る一番簡単な差別化ですが、タコが自分の足食うみたいなもので、競争相手が多い地域だと破綻一直線なのです。
風俗店の差別化

しかし問題は『どうやって差別化』するのか。
これがすぐできるなら苦労しないわけで、デリヘル含めサービスの世界は差別化が難しいのが現実です。
さらに問題は差別化一つ考えるにも大変なのに、これからの風俗店の差別化は1つじゃ成功しにくい。欲をいえば2つは揃えたいところ。
『うちはコスチュームが豊富です!!なんと120着から選べます!!!』なんてよくありがちな差別化ですが、きゃりーぱみゅぱみゅ好きな人ならセンスを分かってくれても、
集客という意識で見るとセンスが根本的に欠けています。
『当店は可愛くて・接客良くて・サービス満点!!』なんて3つの差別化は、謳い文句だけは多くの店舗が一丁前に使っていて、馬鹿は騙せるかもしれないが普通の脳ミソがあれば誰でもおかしいと思うはず。
いや、実際にそれが出来るなら人気店でしょうが、現実的に徹底できている店は都道府県に1つあるかないかでしょう。
そうじゃなくて、やっぱり仙台にはここだけ、名古屋にはここだけ、四国にはここだけ。できれば、『こんなデリヘルは日本でここでしか味わえないよね!!!』なんて差別化を考える。そして、作り上げる。
たとえば身近な物でいうと、不味いレストランには二度と行かなければいいが、Microsoft製品なんてどんなに使い勝手が悪くとも使い続けなければいけない。差別化とはつまり、こういった独自性なんですね。
差別化のヒントと問題点

では、どうやって差別化すればいいのか・・・
わたくしの場合、風俗嬢の『技術』に特化した『お仕事派』という新たな市場を作りました。2002年のことです。素股は一切行わず、とにかくフェラ。咥え続けることに特化したサービス。これが大当たりしました。
もちろん差別化はどこでもできるわけではございません。地域性によります。
経験からいうと、人口が40万人以下の地域では、需要の関係で差別化が無意味にもなる。そういった地域で営業されるのであれば、風俗嬢の数と質だけ考えれば宜しいかと思います。とにかく王道を進む感じですね。
またこれだけは『やっちゃダメ』というヒントを書きます。
風俗では女の子が何より大事であり、求人の間口は大きい方が運営していきやすい。10代限定・素人限定なんてデリヘルもありますが、差別化は差別化でも女子の間口を狭めると自分で自分の首を絞めるだけ。つまり、
求人の間口は大きく取り、他のところで差別化する。
女子で差別化せずに、サービス内容で差別化することですね。お金を持たない小さなデリヘルでも、アピールするものがちゃんとあるならば戦うことができます。
そんな店舗が博多にオープンしたら、日本各地の変態が関門海峡渡って集うと思いますよ。それくらい風俗マニアの行動力は凄まじいものです。
簡単ではありませんが、誰もやらない・誰もやりたがらない店を作ることができれば成功できるだろうし、そうゆう店を実現できたデリヘルが大手に食われず生き残るでしょう。
芸能人やスポーツ選手が飲食店を経営することは多いが、成功することは多くない。知名度があったからといって、まずい飯を高い金を払って食べに来るほど消費者は甘くない。
— 福崎小太郎 (@kotarofukuzaki) 2017年7月26日
本日の格言
女の子の間口を狭めたデリヘルを作ってはいけない。