社長、どうして僕の給料は増えないのでしょうか?

親のありがた身は死ななきゃ分からないように、人は相手の立場になることが上手く出来ません。これが分かるようになると、1つ1つの決断が上手くいきやすくなる。人に興味を持つことがマーケティングの第一歩だからです。
そこで今回は『社長』と『風俗店員さん』の立場になり、お互いが思っているであろう部分を書いていきます。
まず社長の立場からすれば、『給料を払っている』という感覚でしょうか。
直接的に売上げに繋がるわけじゃありませんが、『暇なんだから掃除くらいしろ!』という発言だったり、売上げが悪くイライラしてしまうことを理解してあげましょう。
売上げが悪くても給料を払い続ける立場になったら分かりますが、悪気はないのです。(ないと思い込みましょう)
また社長が欲しい人材は、誠実で従順で自分の指示通り確実に動ける人。そして報告まできちんと出来る人。
若い頃のスティーブ・ジョブズみたいに大口たたくけど自分勝手で人のいうこと聞かない従業員は、いくら秘めた能力があっても使いたくありません。つまり、風俗店員として出世したいのなら・・
1%の才能と、99%の根回し
ということになります。はい。社員として出世するには、起業とは異なった別の才能。ここで大切なことは、仕事の能力以前に上の人に愛されるキャラになりなさいということです。
ちなみに自分は『社長の金玉』を握っておける素質がありません。この素質があれば仕事はそこそこでも、給料が増える可能性があります。
従業員の立場

従業員の言い分としては、少しばかり仕事が出来るようになっても給料が増えるわけじゃないんだから・・ということになります。
たとえばデリヘルのドライバーが裏道まで完璧に覚え、ロスなく送迎ができるようになったとしましょう。すると何が起きるか?
売上げがあがったりしません。
お客さんの数は一定だからです。もちろん売上げが変わらないので、ドライバーの給料も変わらない。仕事を覚えても給料に反映されないのです。
従業員の給料を上げれる時って、利益が上がっていく時。いくら仕事が出来るようになっても、利益が出なければ給料を上げることはできません。
つまり俺達の給料が上がらないのは、社長が利益を生み出すデザインを描けないのが悪い、といった従業員の理屈も分からなくはないかと思われます。
やっぱ将来性だよね。

従業員の愚痴や不満は給料だけの問題じゃありません。
カリスマ社長の初期時代なんて典型的ですが、いくら給料が安くても従業員や女の子が辞めないのは、明るい将来の期待があったから。島耕作のシーンによく出てくるでしょ?
『俺が引っ張り上げて出世させてやる!!』的な。
従業員からすれば、こき使われるだろうけど夢がありますわ。逆にいえば部下や女の子が辞めていくのは、嫁が子供連れて出て行くのと同じ。貴方と一緒にいても給料も増えなければ、明るい未来が持てないから、となるわけ。
わたくし自身のことですが、周りの社長から『お前は自由に生きていけていいよねぇ』と言われます。
しかしそれは自分は得意な小さなビジネスを手堅くやる程度の器量しかなかっただけ。昔からの知り合いで手広くやってきた奴を見ると、永続する店舗をいくつも作り上げる器ってやっぱり凄いんだなと羨ましく思います。
だって自分は金持ちになってもう十分な給料だとしても、今度は部下の為に拡大し続けなきゃいけないわけですから。
10年前を振り返っても、少数精鋭で運営していたデリヘルは今でもそのままだし、規模拡大を目指していた店は、当時はパッとしなくても今では何倍も大きくなっていますもんね。
本日の格言
社長の器が、会社の器。
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