秋葉原のデリヘルで見つけた、その恐ろしく美しい魔法の経営戦略

商売を始める上で『リスクが少ない』というのは大事なポイント。そしてローリスク・ハイリターンが理想的です。
しかしながら、そんな虫のいい商売はすぐに競合が多くなる。ローリターンを何とかしてハイリターンに近づけたいなら、横展開、つまり店舗を増やして利益を増やす経営方針を取らなきゃいけません。まずはこれが王道です。
ところが小規模店の場合、資金も人手も足らないのが現実。
では1店舗で着実に利益が見込める『弱者の兵法』とは何か。ローリスク・ハイリターンの典型として理に叶ったデリヘルを秋葉原で見つけました。

店名 ぴっくるす2
業種 デリヘルイメクラ
特徴 本格的なコスプレ
地域 東京都 秋葉原
料金 60分18,000円
URL http://vip.cos-ero.com/
コスチュームを増量しただけのデリヘルだと思うかもしれませんが、それは全く違う。その恐るべき魔法の経営戦略がこの店にはあります。
安売りしない店

風俗大手が凄まじい資金をぶっ込んでいるところに、弱小デリヘルが切り込んでも簡単に討ち死にするのは皆様も分かっていらっしゃるので、何とか生き延びようと料金を下げる戦略を取る。
確かに『業界最安値』という売り文句が多いのは、お客さんに1円でも安く遊びたいニーズがあるからですが、ここで問題なのは・・・
安売りしないために、どうするか?
ですよね、それには的確なターゲットと店作りが必要。『ぴっくるす2』をマーケティング的に分析すればこんな感じでしょうか。
ターゲット・・・・コスプレ好き
営業力・・・・・・サイトへ誘導する力
ブレゼン・・・・・2次元から3次元へ
クロージング・・・魔法のオプション
サポート・・・・・掲示板
結果・・・・・・・末永く
なるほど。風俗はウェブとの親和性がある業種ですが、オタク系というウェブに強いターゲットを狙っていることが分かります。
サイトへ誘導する力

普通のデリヘルがサイトへ誘導する力がない、誘導する為のキャッチコピーに苦労するのは、相応のネタが無いからです。
まぁいくらゲリラ戦が有効だといっても、正面突破が好きならそれでいいとは思いますが、お金は掛かるし結局自分を苦しめることになっちゃう。
しかし逆をいえば、少しでも特徴を作ればキャッチコピーで集客できるかもしれない。『ぴっくるす2』の広告を見た瞬間、そんな期待を持たせてくれたのがコチラです。
『同人誌のようにグッチャグチャに出来るお店』
久々に痺れた。思わず勃起してしまった。コスチュームネタでここまで口説けるのか。少なくとも自分は利用してみたいと思ってしまった。
しかも特定の女の子ではなく、純粋にこの店を利用したいと思った。つまり店の強さを感じた。
このキャッチコピーの意味が分からない方は別にいいのです。キャッチコーピーで大事なことは、アピールしたい層が見て思わず『勃起』しちゃうこと。そして同じようなデリヘルの中でいかに集客できるか、といった部分です。
魔法のオプション

この店の素晴らしさは『撮影』という魔法の有料オプションです。
もちろん撮影はどこでもありがちなオプションですし、料金表を見ても特別安くもありません。逆に高いんじゃないかな。ではどこが違うのか。
それは『オプションを使いたい心理』を突いているところです。
コスチュームを使い、ファンの心を鷲掴みにしている。コレクションにしたいと思わせる。集めたい心理がリピートを生む。ただでさえ割高なサービス料金なのに、さらに高額な撮影オプションで儲けを生み出す・・
1名で2名分を儲ける魔法の戦略
だからといえ、撮影したいお客さん側は金額が高いなんて感じていないと思う。ここが注目点です。
たとえばハイブリッド車は『燃費が良くて財布に優しい』と思うから売れますが、実際は車両価格が高いので元を取るには年間3万キロ走る人。つまりマーケティングとは、『高いモノを高く見せない』ことなのです。
さらにポイントは、女の子の質はほとんど関係ないこと。
普通のデリヘルは女の子の質で売上げが左右されますが、この店は女の子が良いか悪いかより、それ『以外』の方が重要です。
ではこの店のようにコスプレ用意して撮影オプション増やせばいいのか。答えは『ノー』です。船橋に系列店がありますが、地域的に難しいと思う。当たり前ですが、『秋葉原』という立地が儲けさせている部分が大きい。
ただし、仕組みは応用できる!!
たとえ地方都市でもね。難しいアイデアじゃなくても、需要を把握し、仕組みを作れば自然と売れる。同じ内容でも高く売れる。まずは皆様、需要と供給という言葉からもう一度勉強してみてもいいかもしれません。
本日の格言
ローリターンを何とかしてハイリターンに近づける。