経営者になった時に一番に悩むこと【資金繰り】

起業しようと思っても『その一歩』が踏み出せずにいる方って多いのですが、個人的にはそのスタンスでいいと思います。
やっぱり『金持ちになった男はなるべくしてなった』感があるので、起業に至らなかったということはそれまでのこと。また金持ちになるには起業か投資しかないとはいえ、闇雲にデリヘル始めたけれど素質がなかった・・となれば苦い人生経験しか残りません。
それにデリヘルなんて『既に先行者』がいるわけで、焦ってオープンさせる必要はないです。
わたくしなんて、最初の店は15年前ですか。まだ競合が少なかった時代に600万円の資金でオープンさせましたが半年で潰してますので、ダメなモノ時はいつやってもダメ。
早くやったからといって成功するわけでもありません。
まぁなんだ、このような素晴らしい教訓があるので、開業相談の依頼があっても『まずはじっくり構えて考えましょう』と伝えております。そして色んな情報がありますが、下手に煽られたりせず、客観的に見ましょうねと。
で、経営者になってから一番悩むことを書いていきますので、それでも起業を始めようと思うなら事前にイメージしておいて下さい。
資金繰りの苦労

経営者になれば『資金繰り』に毎日心を砕いていくようになります。ここが従業員だった頃と一番の違いでしょうか。
従業員にとって給与は『会社から与えられるもの』なので、資金繰りの苦労は分からない。せいぜいサラ金に手を出して返済で首が回らなくなるぐらい。
しかし経営者にとっては、そのサラ金に取り立てられる緊迫感が毎月月末に必ず訪れるのと同じ。広告を出さなきゃ潰れると分かっていても、広告は将来の投資として必要だと分かっていても、3万円の広告費すら
出し惜しむことになる。
ビジネスしているのにたった3万円で・・と思われるかもしれませんが、これはおそらく経営者の方なら首が痛くなるほどウンウンと頷いてくれるのではないかと。
社員の給与や経費を支払うと、自分の報酬は会社に貸し付けてタダ働きする・・なんて話もザラ。広告費を出し惜しむ程度ならまだいいけれど、広告費が全く払えない状態になるからデリヘルが潰れるのです。
自分は『なるべく固定費が少ないデリヘルを作った方がいいよ』という理由はそこで、会社のリスクを最小限に抑えないと後々苦労する。
健全な店舗運営をしたいなら、最悪な状況を想像し、1年は持ち堪える環境を作ってから始めた方がいいと思いますよ。
認知度に集中する。

当たり前ですが、利益が出るのに時期が早すぎるなんてことはありません。早ければ早い方がいい。
わたくしがコンサルする時も、ここに重点を置きます。人間は実感を味わうまでのサイクルが短いと楽しいけれど、長いと苦痛になるからです。
しかしながら、特に最初の1年は利益を自分のポケットに仕舞うか、投資に使うかで未来が変わります。
大きな広告を出して認知度を高めるのも投資
他店で遊び、あわよくば引き抜くのも投資
頑張ってくれている女の子を接待するのも投資
自動車だって家電だって発売時に多額の広告費を使いますよね。デリヘルも同じ、認知度を高める為に投資する。まずは認知度、知名度。最初の1年はこの点だけに集中すればいいと思う。
起業資金に何百万円も必要でしょうが、仕組みさえ作ればすぐに回収できます。本当です。しかし多くの人は、仕組みを作り上げる前に回収しようとするからダメになっちゃうのです。
金持ちになった男はなるべくしてなった

わたくしが少なくとも最初の1年は『住む場所と飯だけはタダで与えてくれる女を作っておきましょう』というのは、資金繰りの苦労から目先に囚われ、今、何が大事なのか見失わないようにしたいからです。
目先の利益に囚われると結果的に損をする、と分かっていても、いざその状況になれば難いのです。
だから『金持ちになった男はなるべくしてなった』。孫正義なんか、100万円あったら100万円全部ぶっ込む。1億あったら1億ぶっ込む手法を繰り返したわけ。人生なんてリスク取ったもん勝ちとはいえ、
全財産ぶっ込むことは出来ませんよ。普通は。
人間は無意識のうちに『自分が心地よいと感じる理屈』を真実だと思いたがるので、楽な儲け話に乗って損する人が多いのですが、結局ビジネスは独自のノウハウが利益の源泉。元々誰しもノウハウを持っているわけではありません。
試行錯誤で苦労をした上での結果なのです。それが商売の基本。忘れてはいけません。
本日の格言
成功を祝うことに問題があるわけではないが、失敗から得た教訓に耳を貸すことの方が重要である。-Steve Jobs-