社長は天下人でイエスマンを揃えた『独裁経営』を考えました【従順な右腕】

No.2を選ぶには『従順さ』がポイントです。
加えて仕事ぶりが優秀であれば申し分ありませんよね。しかし結果を出せる優秀な人材だったとしても、イエスマンじゃなかったり、裏で社長の悪口を言う人物は、No.2として不向きかもって話です。
雇われ従業員であれば、誰だって多少の不満はあるでしょう。
サラリーマンが帰りに居酒屋で上司の悪口を言うように、身内の悪口って盛り上がるし、綺麗事しか言わない人って時としてつまらないじゃないですか。
ところが末端の従業員だったり、ドライバーが社長の陰口を叩くことは仕方ないにしても、幹部だったらいかがでしょうか。残念ながら80%の確率で社長の悪口を言っています。
偉人の欠点は、愚か者の慰めとなる。
みたいな感じでしょうか。わたくしは不安を煽るわけでも、風俗店に限った話でもございません。そんなものといえば何処の会社に行ってもそんなもの。珍しい話ではありません。
個人的には金や女の問題よりも、幹部が裏で『周りの人間を巻き込む』方が怖いです。社員とキャストが一斉に飛んだり、実質No.2の店長が部下を引き連れて独立したってあるじゃないですか。
内部の反乱は、店舗が成長して給料が上がり続ける時期は起こりにくく、売上げが落ちて部下の給料を下げなきゃいといけないとか、給料の停滞が続くと起こりやすくなる。
組織問題はどこでもあると思いますが、No.2さえしっかりしていれば社長は安心です。そのためにはNo.2が裏表ないイエスマンで、指示を忠実に実行できるかどうかです。
八方美人経営の失敗

『なんとかステーキ』のような転落事例はありますが、経営効率を究極に考えると社長は天下人でイエスマンを揃えた『独裁経営』は理想的です。
独裁って言うと、従業員の皆様にとっては聞こえが悪いですよね。
しかし何だかんだそっちの方が成功している会社が多く、会社が儲かれば仕事量も増えますが給料も増えるはずなので、メリットはあります。
今回申し上げたい『独裁』とは、良い意味での独裁経営です。
社長が人の話を聞かない、ということではなく、決断における助言や現場の声に耳を傾けても、最終判断には有無を言わせない、みたいな感じ。社長が決断したことを組織が忠実に実行していく。
もしイエスマンがいなくなったらどうでしょうか。
大手風俗店だったり、長年続いた風俗店が落ち目になる原因の1つは、幹部にイエスマンがいなくなり統制が取れなくなること。独裁経営に陰りが見え始め、
組織内部に目がいってしまい、顧客に目を向けなくなってしまう。
集客と求人、またはキャストだけに集中できればいいのですが、身内に足を引っ張られて運営に集中できなくなっちゃうし、個人では試行と改善は当たり前のように行えますが、これを組織で行うとなれば、とんと出来なくなりますしね。
また極悪経営だと部下は苦労しますが、経営者として徳を持って運営する気持ちが強いのも、ダメなんじゃないかと思います。
人は嫌いな人に力を発揮することはしませんが、だからといって人望を気にすると、どうしても八方美人になりやすいじゃないですか。それが鈍感に繋がったり、部下の現状を把握できないために、裏切られることもある。
カリスマ性が皆無な自分は、『独裁主義で嫌われたら余計ダメだよなぁ・・』と考えてしまい、八方美人経営で失敗しました。
組織を束ねられる人を分析すると、やっぱり押し切るパワーというか、『なんかよく分からないけど、この人すごいこと言ってるわ!』みたいな説得力かもしれません。
No.2にふさわしくない特徴

美人は性格が悪くてもそれだけで価値があるように、仕事が出来る人材はそれだけで価値があります。
ただし経験からいえば、仕事が出来てもサイコパスを感じるスタッフは、右腕に置いてはダメだと思います。
①仕事が出来る
②どちらかといえば内向的
③ファッションに強いこだわりがある
偏見になりますが、このような特徴が揃うと怪しいです。結果を出せる人間は例え裏切りがなかったとしても、長くは続かない。
組織の中で合わせることが難しい性格
なのです。組織に属することは他人との調和が重要にも関わらず、『他人視点』より『自分視点』を持ちたいと思うようになる。
右腕が辞めると、周りに動揺が広がります。部下がゾロゾロ辞めていく連鎖にもなったりします。これが困っちゃうんですよね。
出来る人間は売上げを作れるので、可愛い存在だと思います。
少々我が強い性格であれば、プライドの高さを理解してあげましょう。No.2より高い給料を与えても宜しいと思います。『結果を出しているのはお前だ!』『給料はNo2だ!』みたいな。
また幹部の地位も与える。新鋭部隊の隊長にしたり、もしくはモンスター化する前にフランチャイズにして独立させる。
このように適材適所で活躍してもらう。ただしNo.2だけはイエスマンのみ、といった考え方です。
仕事と性格は別物

ブログを読んで下さる皆様は、賢い御方が多いので大丈夫だと思いますが、部下の評価をご自身との相性で判断してはいけません。
社長も人間ですから好き嫌いはあるでしょう。怒ってフテ腐れる我の強い従業員よりも、怒っても懐いて来る奴が可愛いもの。気持ちは分かります。
ここで感情を抑え、『仕事と人格を別物』として捉える能力を付けると、今後の組織運営に役立ちます。
・性格を評価すべき人間
・仕事ぶりを評価すべき人間
こちらはハッキリ分けて考える。今は小さい店舗であれば、1人何役もこなさないといけないでしょうが、仕事と性格を意識して分けることは、適材適所の第一歩。そしてNo.2は『性格』が最優先ですね。
経営者は諸葛孔明のような従順で聡明な軍師を欲しがります。社長にカリスマ性が足らなければ、演出を考える参謀が理想的です。
ただ現実的には、上と下の調整役だけでもバッチリこなしてくれたら十分かもしれません。1つ1つの結果を見る社長さんであっても、結果が分かりにくい調整役の有難さにいつか気づくはず。
No.2を目指したいスタッフさんにおかれましては、何よりも『信用』を大事にするべきです。誰よりも深い信用を得る工夫です。
有言実行を徹底する。口に出すことで信用のスピードが加速します。逆に言わずに実行だと隠れて努力しているみたいでカッコ良くありますが、信用を得るにおいては物足りない。
仕事を定時で帰るのはダメで、周りの心を掴んで定時で帰る。やるべき仕事を終わらせたからいいや・・ではなく。
他人から評価されるまでが仕事のうち
ということを理解しましょう。売上げを出せれば信用に繋がりますが、向き不向きはあります。結果を数字として出せなくても、上司や同僚、キャストさんに頼られる人物を目指した方が上手くいく人もいます。
信用を得られる人物になるには普段の真面目さよりも、いえ、本来は怠け者だったしても、心の奥底の誠実さがカギになるので貴重な人材になるんですよね。
本日の格言
仕事と人格は別物として捉えましょう。