風俗は儲からないのである。南無阿弥陀仏

風俗が儲からなくなった原因は、店舗数の増加です。
若者が風俗を利用しなくなった、という見方もありますが、男性のエロへの関心は女性より期間が長い。人によっては60歳を超えてまでお金を支払ってデリヘル呼ぶことを考えれば、風俗を利用する総人口が大きく減少したとは思えません。
単純に店舗数が需要を上回った。さらに申し上げれば、大手が強くなりすぎて独占してしまった。風俗を全体から見た場合、お金の量が減少したわけではなく、ごく一部の大型店がより儲かるだけで格差が広がったのです。
デリヘルは儲からない真実

わたくしは馬鹿正直です。このブログも風俗業界のシビアな部分を赤裸々に公開し、風俗は儲からないという発言が皆様のやる気を損ねているかもしれません。
確かに素人からのスタートでも儲かった時代はあります。エロは強いし、そしてライバルが少なかった。
しかし『デリヘルは儲かる!』という本やサイトが出回った時点で、このビジネスモデルは終了しています。戦略も資金もなく単純にオープンすれば儲かる時代ではなくなった。開業1ヵ月で見切りを付けるデリヘルも少なくない。
デリヘルはまだまだ儲かる、なんて煽る人もいますが、大手以外ほとんど儲かっていません。その大手だって女子バックの高騰、顧客単価の値崩れ、スカウト費や広告費が膨らみ薄利多売で経営しているところも多い。
俺なら風俗で絶対成功できる、という心意気は大事にされて欲しいですが、自分の感情が客観的な判断を邪魔することもあります。
『デリヘルでガンガン儲ける方法』というネタを見つけた場合、その真実は、貴方からガンガン巻き上げて自分が儲ける方法ですよね。わかります。
売上げの負の連鎖

店舗数の増加でデリヘルは儲からなくなった。集客にも困るようになった。店が動いていないとキャストが辞めてしまう。
だったら『相場より3000円安くして集客しよう・・』なんて考える御方はめちゃめちゃ多いわけですが、価格競争は誰でも出来る差別化です。
安売り戦略を否定しているわけではございません。問題は、利益が出るように安売り戦略を的確に使えるかどうか。安売りの意味を知った上で使えるかどうかです。
安売りの的確な使い方は、大手が地域独占を狙うための施策。
料金を安くし、広告をバンバン掲載する。地域の顧客を短期間で根こそぎ奪い、かつ、新規参入を防ぐ。こちらが安売り戦略の基本的な手法。
個人事業主レベルは業種を絞って独占できる期待があれば、安売り戦略も悪い判断ではありません。しかし単純な安売りになってしまうと
失敗の確率を上げる
だけになります。商いの基本は『価格差を利益にする』ところから始まりました。安いものを買い、高く売れる場所に持ち込む。
紀州で暴落した『みかん』を江戸へ船で運んで売り捌いた紀伊国屋文左衛門が商人としての始まりです。
このように、健全な儲けを生み出すことは経営者の仕事。
地域独占も不可能なまま安売りを続けると、どうしても毎日の日銭に追われることになります。月末はいつも苦しく、そして余裕がないので、未来重視ではなく現在重視のまま終わってしまいます。
騙されて終わる前に
デリヘルって誰でも低資金で簡単に始められる参入障壁が低い業種。全盛期ほどではないにせよ、これからも新規参入はあるでしょう。
この誰でも、という部分が落とし穴です。他業種でも簡単に仕入れて販売できる物やサービスは、競合が乱立するから成功しづらいですよね。大量に仕入れて価格下げるなり、莫大な宣伝広告を打てる資金力が無いと勝負にすらなりません。
身近なケースでいうとラーメン業界。ラーメン屋で生き残っているのは、天下一品や幸楽苑のような大規模系と、味にこだわる独立系しか残っていない。
風俗はモノではなく『人を売る商売』なので、女子管理能力によっては普通のデリヘルでも生き残れますが、それでも今のアダルト業界はラーメン業界と同じような構図。
この真実を把握しないと絶対失敗します。
暴騰した株を『まだまだこの株は上がる!!!』と聞いて、素人が買うようなもの。陽の目は見れずに損して終わるだけ。
こうした儲かる的な情報は、ウェブを通して自分が気に入った情報だけを集めるので、最初から方向が間違っていたり、根本的な本質が分からなければ、間違った知識がどんどん強化されるという地獄のような学習環境になっていく。
多くの御方は3ヵ月もすると『もう辞めよう』と考えます。この時点で2~300万円使っているのに、光が見えて来ないからです。
もし開業されるのであれば、続けるためには何が必要なのか。最悪のシナリオをふまえ、それでも乗り越えられるようにイメージしておきましょう。
金がないから起業できない・・・って思う人は、その時点で向いてないからやめた方がいいよ。
一方で、商売において2・300万円なんてたいした金額でもない、という大いなる矛盾ね。
— 福崎小太郎 (@kotarofukuzaki) 2017年8月10日
本日の格言
デリヘル開業は最終手段にしよう。
金がないから起業できない・・・って思う人は、その時点で向いてないからやめた方がいいよ。
一方で、商売において2・300万円なんてたいした金額でもない、という大いなる矛盾ね。