ホストクラブを批判的に捉える店長は伸びない理論

わたくしの経営哲学は、顧客満足の結果として対価を頂くというコテコテの原理主義者です。
『顧客を騙してでも儲ける!』といった考えではなく、時間と手間をかけてより良いサービスを提供する。その積み重ねが利益になる。こういった美しい商売を目指します。
しかし実際のデリヘル運営は、正しいことだけで通用するものではありません。綺麗事で運営できるのはブランドが確立された大手だけ。
もちろん正論で運営できるように誰しも目指すべきですが、小規模のうちから正論語ってもただのナルシストです。特にキャストに関する部分、求人広告や女子管理では嘘に嘘を重ね、いかに女子を丸め込めるかという技術が必要。
嘘を付く、という言葉を否定的に捉えるお坊ちゃん体質の御方もいらっしゃるでしょうが、残念ながら大成しないし、
泥水をすする
ような風俗経験が皆無だったのであろうと思います。例えば『風俗嬢さんに計画性を説いても無駄』だとわたくしが申し上げるのは、派手にお金を使いたくて風俗嬢をしているという理屈と、その夢を見させてあげることが風俗店員の仕事だからです。
『貯金してる?』『無駄使いしちゃダメ』『ホストに騙されている』このような善人ぶった発言は、正しい事ではありますが、ただの口うるさいオッサンにしか聞えません。
風俗嬢さんが求めていることは正論ではありません。いかに稼がせるか。そして、いくら使えるか。これだけです。
貴方も大金を得てパァーッと使いたいと思いませんか?貴方が風俗で働くのは、貯金が目的でしょうか?風俗で働くくらいですから、今を楽しく生きたいですよね。
キャストが稼げて、自分も潤う、そのために稼ぐ原動力をサポートする。こちらが風俗店員の仕事です。
ホストクラブの本質

お金を使う快感を与える・・これはホストの常套手段ですね。
酒を飲み、お金を使うことでストレスを発散させる。ところがホストの役割はこれだけでしょうか。いいえ違います。
多くの御方はホストクラブの真の役割を知らないので『無駄使い』だと批判的になりがちですが、哲学的にいえば担当を応援することによって、
自分自身も勇気づけられる
のです。だから風俗嬢としてのモチベーションが上がる。これって素晴らしいことだと思いませんか?
ホストクラブやキャバクラを詐欺だと感じる人は資本主義経済で生きていけません。お金の価値は需要で決まるものだからです。
そしてホストクラブは確かな需要があるし、存在意義がある。担当にシャンパン入れて後々後悔することもあるでしょう。しかし今を楽しめないと、仕事のモチベーションが上がらないのも事実です。
将来への貯蓄、留学資金など、少数ながらしっかりした風俗嬢さんもいらっしゃいますが、多くの風俗嬢さんはお金が無くならないと働く気になりません。またお金を使う快感に支配されていなければ出勤しません。
借金に追われた方が人は力を発揮するように、後ろから鞭でびしびし叩かれながら、前にニンジンぶら下げられ、全力で走り続けなければ死ぬっていうぐらいの毎日にさせないと、人間は動かないし続かない。
だから『貯金』なんて単語は禁句。
美容室行ったら褒め。ネイル行ったら褒め。ヴィトンのバックを買ったと聞いたらお祭り騒ぎ。とにかくお金を使うことを褒める。
『女子はお嫁に行ったら買いたい時に買えなくなるじゃん?』
胸に手を当てて現役当時を振り返ると、わたくしもこんな感じでキャストにを無駄使い大魔王にさせておりました。
店長の運営センス

全ての法則に例外があるように、『貯金』とういうキーワードも使う場合もあります。
面接におけるありきたりの口説き文句ですが、未経験者へ向けて『1ヵ月で50万円くらい貯まるから期間限定で頑張ってみようよ!』なんて、爽やかな笑顔で嘘を付くこともありました。
もちろん入店後は『自分磨き』という名目でさりげなく無駄使いさせます。強引に『使え』ではありません。あくまでさりげなく。
何事でもそうですが、女にモテるたり女を扱える男は上から押さえつけようとしないんですよね。
自然な流れで自分のペースに持っていける
わけです。自然な雰囲気を出せるにはセンスが必要ですし、このセンスをお持ちの店長が運営するデリヘルは、成功しやすいと思う。
もしセンスを磨き実用化したいのであれば、キャバクラという欲望と欲望がうずまく空間で修業するしかない・・・こう申して本日の議題を終了とさせて頂きます。
本日の格言
担当を応援することによって、自分自身も勇気づけられる