風俗店のメルマガはどのように運用すべきか。

メルマガ運用の成功例として、兵庫県丹波市のデリヘルがあります(現在は事情により廃業)。
人口7万人。広告媒体にエリア検索が存在しないレベルの小さな街。このブログの読者からクライアントになったお客さんでもありました。
小さい街なので独占状態ではあったものの、広告が使えないので集客に困りました。そこで爆サイなどからメルマガ購読者を集め、
『まだ女の子がいません』
『まだ入りません』
『やっと入りました!』
なんて情報を手間暇掛けて毎日配信したのです。
たまたま最初に入店してくれた女の子が『堀北真希』みたいな子だったこと、そして面白いメルマガを送り続けたことで、『こんな変な店があるよ!』といった口コミが広がりました。
メルマガはまだまだ集客効果がある、と断言する専門家もいますし、多少のリピート促進効果はあるにはあります。
ところが今や世の中の多くのメルマガは『即ゴミ箱行き』の状態。まずはこの現実を把握しましょう。
それに風俗店のメルマガを登録するという行動は、大抵の場合、一度は利用した顧客。または店のファンであり、ファンであるからメルマガの内容を目を皿のようにして読むのは当たり前。
逆をいえば『店のファン』はメルマガを送らなくても反応してくれます。
本当に店を愛するファンは、暇さえあれば新着情報や出勤表をチェックしています。新しい情報は更新されてないか、新人は入店していないか、1日に2回も3回もホームページを見て確認する。
いわゆるこういったお客さんが、利益の80%を叩き出しているのです。
しかしもっと多くの方にメルマガを登録して欲しい、もっと他に集客したい。それには『何の為にメルマガを送るのか?』こういった根本的な部分を一から考えなければいけません。
何の為にメルマガを送るのか??

わたくしが現役の頃、メルマガを送る場合は『オススメできる新人が入店』した場合に限っていました。
これに深い理由はなく、他に送る内容が無いから。
在籍嬢の紹介はサイトでもブログでも書いている。それ以上に顧客が求める情報を思いつかない。メルマガにするほどの情報って難しいんですよね。
つまりメルマガとはブログと同じで、1つのコンテンツになります。惰性でブログを更新するのと同じ感覚でメルマガ送り続けても、誰も見てくれなくなるし信用も無くなる。それならたいした割引もできないんだし、
『ここぞ』という場面で効果的に使う方がいい!
こんな感じで思っただけです。『新鮮ピチピチな新人情報を最速でゲットしたい御方は登録下さい!』みたいな。
ただしメルマガを重視していなかったわたくしが『新人情報』に特化しただけであり、別にオススメするわけではございません。もっとお客が読みたい物をや知りたい情報を配信できるなら、それはそれでいいのです。
問題は『顧客が知りたいこと』『面白いと思う情報』を送り続けられるのか?という部分です。
メルマガで集客したいならHTML版

文章力があれば別ですが、メルマガといっても、テキストだけダラダラ書いても読んでくれる顧客は少ない。
ご自身も迷惑メールが大量に送られてきた経験があるかと思いますが、読んでいる方は少ないと思います。
ましてやメルマガから何かしら利用したり、購入することなんてほとんどありませんよね?では『どうすれば利用率を高める』メルマガを作れるのか。
良い参考例として楽天のメルマガがございます。

メルマガで飯を食ってきた企業は流石ですねぇ。
知り合いに聞いた話では、楽天の営業マンさえ『メルマガを送れと言わなくなった』といっているくらいですが、もし送るならメルマガにも『テキストメール』と『HTMLメール』がありますので、スマホが主流となった現在ではHTMLでデザインして配信してもいいかもしれません。
一般的な文書だけのメルマガより、こういった画像が入ると印象が全然違う。普段は気にならないような商品でも、目に付き購入するかもしれない。
しかもHTML版のメルマガ配信サービス料金は月数千円程度。メルマガで集客したいと思うなら、内容はもちろん、画像やれデザインやれと工夫した方が良いのはいうまでもありません。
そこまでしたくない。
そんなの面倒くさい。
ブログ書くだけでも精一杯なのに、そこまだでできないよ。という方。
わたくしもそうでしたが、多くの風俗店の場合、メルマガの内容は一方的なお知らせになってしまいます。それならメルマガではなく、LINEの方がいいです。即読機能もあるので、どのくらいお客が読んだか把握できますしね。
キャリアメールをどんどん使わない時代になり、メルマガの存在自体に意味がなくなりつつあります。それでも登録したくなる。またはメルマガを使って『お店の存在を忘れさせない』といったリピート効果を発揮させる。
手段は別にして、やはり『何の為に?』という部分を経営者自身が考えていくべきかもしれませんね。
頭では分かっているのに行動できない → ええんやで、世の中の為にはその方が助かる。
— 福崎小太郎 (@kotarofukuzaki) 2017年9月3日
本日の格言
ただ送ればいい時代は終わった。