風俗経営でのわたくしの過ち。(前編)

いつもエラソーに書いてるこのブログ。
『そうゆうオメーにはちゃんとした実績があるのか?』といわれそうですが、とりあえず『即尺』『アナル舐め』を日本で初めて基本サービスとしたヘルスを出し世に広めたのは実績の一つ。それに加え、『イラマチオ』もそうですね。
『そんなサービスできる娘いないから!』
『やれるもんならやってみろ!』
ラブギャラの営業マンにも『本当に大丈夫ですか?』と周りに散々反対されましたが、それを押し切り、女の子を集め、業界から一目置かれる流行店に。
まぁ風俗というジャンルの中でも、ヘルス・イメクラ・M性感・エステと色んな業種を1から10年も積み上げて来たし、貧乏だった弓矢の時代からゲリラ戦を経験してきたので風俗だけは語れる自信はございます。
しかし、たまには・・・
大負けしたこともある(自慢にならないが)
全然見当違いなことをしたこともあるし、一度潰した店をリベンジしてまた潰したり。敗戦の経験も大事なんですよと、負け惜しみをいってみたり。
努力は必ず報われるという考え方

デリヘルにおいて、どの女の子も『指名客(リピーター)は必ず作れる!』わたくしの持論にこういったものがありました。
だってお客の多くは一般的収入の御方と仮定した場合、仕事帰りにガード下の赤提灯で一杯やるのが楽しみの方がですよ?毎月の少ない小遣いをやり繰りし、その貯めた2万円を握り締めながら風俗へ行くわけです。
そんな貴重なお金をですよ、次々新規開拓してギャンブル的に使うでしょうか?もちろん開拓が好きな御方もいるでしょうが、
それよりも一度遊んだ安心できる店や女の子に使うはず。
女の子に関していえば、10人接客して1人も指名客が返ってこない娘は努力が足りないんだと思っていましたし、一生懸命接客すれば誰だって指名客が着いてくると思っていました。
しかしこれが間違い・・・
間違いというか、間違いではないし、繁盛店にするには必要な考え方ですが、女の子を管理するには偏った考え方だと気が付きました。そうゆう意味ではやっぱり間違いかな。
努力して出世した男の弱点

3店舗目を出し安定したころ、店の1つを当時の主任を店長として任せることにしました。
彼は見た目こそチャラチャラしていましたが、自分から仕事を見つけられる根っからの真面目な男。女の子の待機所には自分で考えた指名が取れるコツを紙に書いて貼ったりと、仕事熱心で人より努力して出世したタイプ!
この従業員なら安心して店を任せられるだろう・・・。そう思って店長にしたのですが、彼が店長になると
徐々に女の子が辞めていくのです。
なぜ女の子が辞めていくのでしょうか?仕事熱心だし、努力して店の売上げをあげようとしている。特に悪い噂も聞かないし、極端な依怙贔屓もしていない。何かヘマしているわけでもなさそう。
しかし彼の管理では女の子が辞めていく理由がありました。
風俗経営での失敗

『人の振り見て我が振り直せ』というように、彼を見てわたくしも間違っていることに気がつきました。
努力というのは必ず報われることはないけれど、成長しようと頑張っている奴は少なくともマイナス評価になりません。また資本主義社会である以上、『努力しろ!』と煽って競争させた方が世の中のためにもなる。
彼は本当に努力家です。残業も進んでやるし、家が近いのに一人泊まり込んで苦手なブログを書いたりと、誰よりも出世願望が強かった。
ですが彼は・・・
自分にも厳しいが人にも厳しいのです。
『努力すれば報われる!』『努力すれば売上げあがるし、努力すれば指名が取れる!』確かにそうなんですが、この信念が強ければ強い人ほど、弱者へ厳しく接してしまう。
たとえばパワハラもそうですね。一代で成り上がった社長が仕事のできない従業員を必要以上に怒鳴り散らしたり、普通の人より努力して出世した方が生活保護者に冷たい視線を送りがち。
風俗店でよくある努力の強要といえば・・・
『出勤・遅刻・当欠』
『指名数・サービス内容』
『写メ日記』
こんな感じでしょうか。彼は任された店を盛り上げていこうとするあまり、女の子に努力を強要し過ぎてしまい、指名客の少ない女の子は居心地を悪くして辞めていった。
女子管理の本質でいうならば、努力を強要するのではなく、女の子自身が本人の意思で『努力したい!』と思わせるように上手く導くことが優秀な店長ってわけです。
マニュアル自体を否定するわけじゃないけど、マニュアルを作りたがる人って合理的かどうかより、自分の都合を取り入れすぎるから「遊び」の部分がないんだよね。
— 福崎小太郎 (@kotarofukuzaki) 2017年10月4日
風俗ってそもそも娯楽(遊び)なんだから、やっぱサービスを縛りすぎてもダメなのよ。だから事務的になるの。
次回後編⇒風俗経営でのわたくしの過ち。(後編)